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ファンフィク<1> 「ターキーの調理法」

私が作ったファン・フィクションです。(恥)
気が乗ったら、今後も書くかも。
基本的に、難しいのは分からないので、私が書くのは日常話になると思います。


取りあえず1本目はC.Jとサイモンとトビーの話。
ドラマの設定からは少し離れていて、少し大人向け(笑)です。
ヤバい描写とかはないですが、嫌いな方は読まないほうがいいです。
(さすがに性描写は書きませんが、一歩手前とかあるかも~)
理解して下さる方のみ、読んで下さい。m(_ _)m

私、C.Jとサイモンも好きなんですが、C.Jとトビーの組み合わせも好きなんです。

一応、この話は私のオリジナルであり、著作権は私にあるので、無断転記はお断りします。

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『ターキーの調理法』



 無機質な、どこにでもある携帯の着信音が遠くに聴こえた。
 最初は夢の中かと勝手に思い込もうとしたが、やがて鳴り続けるそれは本物であるとようやく認めざるをえず、C.Jはベッドサイドにあるはずのそれを、横着に手を伸ばして探した。
 それはなかなか手に捕まってはくれなくて、何度もサイドテーブルの上をパタパタと叩くようにまさぐっていたが、やがて諦めて顔を向けようとしたときに、その音は不意に消え、変わりにすぐ隣から聞き覚えのある声が耳にはいった。

「…ドノバンだ…、………だれだ?そっちは?」

 C.Jはゆっくりと声のする隣へと目を向ける。サイモンの携帯だったのか、と寝ぼけ眼で見ると、彼はやがて苦笑いをして持っていた携帯をC.Jに差し出す。

「キミの携帯だったよ」

 爽やかな笑顔が決まりが悪そうに少し崩れている。「誰?」と問いかけるが、サイモンは黙って携帯をC.Jの手に握らせた。

「…もしもし、クレッグですが……」

 一瞬間が空いて、相手からの声が聴こえた。

『…私だ。すまなかったね、休みの朝早くに』

「部長…だったんですか。あ、いいえ、別にかまいません。それより、何かあったんですか?」

 正直、昨晩は寝るのが遅かったせいか、まだ頭がスッキリしない。それに休みを想定して今日はサイモンと出かける約束をしていた。何か問題が持ち上がったのでなければいいが、と少し心の中でため息まじりに聞いた。

『…いや、…その、……いや、やめておこう、悪かった。じゃあ、良い休みを』

 そう言って、唐突にその電話は切れた。C.Jは呆然として、慌てて横になっていた上半身を起こし、すぐにリダイヤルをした。
 呼び出し音が少し長く鳴る。そして、躊躇ったようなトビーの声が聴こえた。

「ちょっと、部長、何なんですか。気になるじゃないですか。勝手に切らないでください!」

『…あー、いや、ホントにたいしたことじゃなくてだね…』

 トビーの煮え切らない言葉に、少しイラつく。

「いいから言って下さい。もうすっかり目が冴えてしまいましたよ、部長。こんな切られかたされたら、かえって気になります!」

 C.Jの勢いに押されてトビーは一瞬黙ったが、やがてポツリポツリと言葉を選ぶように続けた。

『…昨晩、冷凍のターキーを解凍したんだ』

「……、それで?」

『あー、それで今日は休みだし、久しぶりに料理でもしようかと…』

「…そうですか、それはよろしいわね。それで?」

『だが、いかんせん、普段何もやらないものだから、暇だったら手伝って貰えないかと思ったんだが、どうやらキミは今日は忙しそうだし、それで解凍したターキーが無駄になるのも何だから、そうだな、適当な調理法でも教えて貰えないか』

 今度はC.Jが途中口を挟まないようにとでも思ったのか、一気にそこまで早口でまくしたてた。

「…つまり、部長は私に家に来て欲しかったんですか?」

『いや、だから、それはもういいよ。ただ、料理法がだな……、もう、いい。適当に調べるよ。悪かった』

「部長!ちょっと、待って。切らないで!」

『………』

 隣で会話を聞いていたはずのサイモンはいつの間にかシャワーを浴びているのか、バスルームのドアが少し開いていた。

「……調理法を教えたら、そのターキーの一部は私にもいただけるのかしら?」

『……悪かったよ、C.J、本当に』

「いただけるんでしょう?ターキーのサンドウィッチは、最高においしいのをご存じ?」

『……あぁ、もちろん知ってるさ。作ったことがないだけでね』

「わかったわ、ついでだからつけ合わせも色々作りましょう。わたしを呼んだのが大正解だったと、明日、ホワイトハウスの皆に宣伝して貰わなくっちゃ。いえ、そうだわ、今夜はたしか夕方からヤンキースの放送があるでしょう?サムも呼びましょう」

『あいつはどうせヨットじゃないか?』

「いいえ、今日は家でたまった掃除をするとか言ってたもの。呼び出しましょうよ」

 受話器の先から、また少し躊躇うような沈黙が流れた。そして絞り出すような声でトビーは言う。

『…C.J、本当にいいのか?サイモンと約束があるんだろう?』

 その時、バスルームから出てきたサイモンとC.Jの目が合った。
 サイモンは、ただ黙って笑顔を見せながら頷いていた。

「いいのよ。どうせ彼は今夜、夜勤なの。夕方から出掛けてしまうし。わたしも一人の夕食はイヤだったからちょうどいいわ」

 サイモンにウィンクをしながらそう電話口に告げると、彼は笑ってC.Jに指で作った銃を向ける仕種をした。

『そうか?じゃあ、待ってるよ。ゆっくりでいい。わたしはサムや、もし居たらだが、補佐官やジョシュやドナにも声をかけてみるさ』

「分かったわ。じゃあ、必要なものを買って行くわね。それじゃ、あとで」

 携帯の通話ボタンを消し、C.Jが口を開こうとしたけれど、そこはそのままサイモンに塞がれた。
 手をまわされた腰に甘い感触を感じながら、ゆっくりと唇を離すと、サイモンは苦笑しながら呟いた。

「それで、ぼくは何時から放ったらかされるんだ?」

「あら、でも夜勤は本当じゃない。私を放って3時には出ていく予定だったくせに」

 サイモンはもう一度軽くキスをして、C.Jの耳もとで囁いた。

「せめて朝食は食べさせてくれるんだろうね?」

 C.Jはいじわるな笑い顔をして答えた。

「それは食事の前に、もう一度わたしを楽しませてくれるって約束してくれたら考えるわ」

 

                ~終わり~

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日本語ドラマタイトル「ザ・ホワイトハウス」、原題「The West Wing」の個人的応援ブログです。

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